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平成15年度 メッセージ

キーワード:

虫歯はシュガーコントロール

歯周病はプロティンコントロール

 

 開発途上国や貧しい国々,アフリカ,中国奥地,アマゾン,アフガン,インド,アンデス,ベトナム。テレビに映る子供達は虫歯のない白い歯で笑っている。あまり熱心に歯磨きしていると思えないのに虫歯の歯を見ることは少ない。かつての日本人もそうであった。昭和20年代頃の日本の子供もそうであった。昭和30年代頃になるとあめ玉をしゃぶるようになってきた。その頃から虫歯を体験するようになる。歯を磨かなかったが貧しい時代には虫歯になった覚えがない。

 歯を磨かないでも砂糖をやめ,硬いもの,粗食で過ごせば虫歯にはなりにくい。しかし,開発途上国や貧しい国々であっても歯周病には罹るようだ。テレビを見ると,わずかに残った歯でもぐもぐしている老人や喋ると蛇のように残った歯の間から舌が出てくる老人を目撃する。彼らと我々日本人とは見かけ上10歳のズレがあるようだ。40−50代が老人に見えることもあるらしい。

貧しく自然に生きれば、虫歯にはならないが歯槽膿漏にはなる。「虫歯は一本もないのに歯槽膿漏で全部の歯を失った。」と言う人がいるが、こういう事はたびたび目撃する。

何故歯周病になるのだろうか?

答えは細菌のエサの違いにある。

虫歯菌のエサが砂糖であるのに対し,歯周病原性細菌のエサが蛋白質であるからだ。

ここから「虫歯シュガーコントロール、歯周病はプロティンコントロール」が導かれる。

虫歯菌のエサは炭水化物、とくに砂糖が好き。貧しくて砂糖をあまり食べられない彼らには虫歯が少ない。喜ぶべきか悲しむべきか?

一方、歯周病原性細菌のエサはタンパク質。醤油、牛乳にもタンパク質は入っている。人間の体はタンパク質で出来ている。三大栄養素のタンパク質を摂らなければ体を維持することは出来ない。どんなに貧しい生活していようとも、タンパク質は体内,口内に豊富にあるので、歯周病原性細菌はエサに困らない。

歯周病原性細菌のエサがタンパク質であることが分かった。しかし、「虫歯は一本もないのに歯槽膿漏で全部の歯を失った。」と言う人がいるが何故だろうか?

虫歯になるためには 1.虫歯菌 2.エサ砂糖 3.歯質 4.食餌(固い物を食べているか?間食.ジュース)

歯周病になるためには 1.歯周病原性細菌 2.エサ蛋白質 3.歯肉(年齢 免疫) 4.歯列 歯数

虫歯で歯質が影響するように、歯周病では歯肉の善し悪しが影響する。年をとれば免疫能力、組織修復能力が影響する。これを抵抗力という。虫歯が一本もないほど歯を綺麗に磨くのに歯周病になるのは歯肉組織の抵抗力の低下によるものと考えられる。

歯周菌のエサがタンパク質であることが分かった。どんなエサだろうか?

上皮からの剥離上皮。浸出液。血液。唾液蛋白。食物のタンパク。醤油は大豆タンパク。牛乳。

歯周菌は蛋白質をバクパク食べている訳ではない。

人間の場合は,蛋白質を胃液で分解し,膵液でポリペプチドに分解し,小腸のペプチターゼでアミノ酸に分解して吸収される。吸収と言うより、細胞膜にあるチャンネルというトンネルを通過する。通過する力は濃度勾配による。

歯周菌の場合は,蛋白質分解酵素を放出して,溶けたもの(ペプチド,アミノ酸)を吸収している。人間の場合,非選択的に吸収されるが,歯周菌の場合どうなのか?小生は知らない。

人間の場合は消化管という限られた空間であるため,少しの消化液で良い。効率的である。しかし,歯周菌は消化管を持たないため,非常に非効率なため、自分の周りに消化液をたくさん放出しなければならない。一方白血球は歯周菌を殺すためにやってきて,これも歯周菌を溶かすための消化液(蛋白質分解酵素)をドバァーと放出する。これらの消化液(蛋白質分解酵素)が上皮を溶かし,潰瘍を作る原因となる。口臭の原因となる。

口臭の原因は歯周菌や白血球の放出するタンパク質分解酵素が剥離上皮や食餌のタンパク質、唾液中の蛋白質を分解する過程で発生する硫化物である。

唾液には殺菌作用があるが微弱である。強力であるなら口中に細菌はいない。唾液タンパクも歯周菌にとってはエサとなる。

食餌手段、消化分解手段がタンパク質分解酵素であることが分かった。だから、タンパク質と消化液(タンパク質分解酵素)を取り上げれば、歯周菌は衣食住の食を失い餓死して歯周病は治る。しかし、現実には、歯周ポケットに絶えず上皮から剥離上皮や浸出液、血液というタンパク質が注ぎ込まれているのでエサ断ちは容易ではない。

しかし、一日一回のポケットの化学的清掃によりこれら(剥離上皮や浸出液、血液というタンパク質)を排除することは、歯周菌にとっては辛いことと思われる。Wood Pyros歯磨きによる改善効果がそれを物語っている。

抗生物質は衣食住のである細胞膜を奪うことによって死ぬ。細胞膜生成酵素をロックして機能停止に追い込むと,細胞膜破壊酵素だけが働くことになり,細胞膜が破壊されてなくなり,細菌は丸裸の状態になるというメカニズムである。しかし,丸裸になっても細胞膜内膜でなんとか生きている輩(細菌)もいる。

歯石や歯垢清掃はを奪う行為である。歯周菌は蹴散らしても蹴散らしても生き残る。口腔細菌は100-300種いるという。細菌の数を減らせばその悪さも大したことはないが,その数が多くなると悪逆非道が目に余るようになる。悪の芽は早くから摘むことが肝要だ。歯垢清掃,歯石除去の大切な理由の1つである。ポケットは歯周菌にとってはとても住み心地の良いカンガルーの袋のようなものだ。歯周外科手術はポケットが深いと細菌がたくさん貯まるので歯肉をちょぎってポケットを小さくして住処を狭め、細菌を少なくしようという行為の1つである。

このように,薬品開発は細菌の衣食住に着目して開発する。wood pyros歯磨液は食に着目すればリーズナブルな治癒機序理論になる。細菌のエサと食餌手段の消化酵素を取り上げれば細胞内に栄養を取り込むことが出来ない。口腔内,ポケット内は貧栄養下に置かれてしまう。細菌ちゃん可哀相。活発に行動できない。たくさん子供(クローン,浮遊嬢細胞)を作れない。バイオフィルムの中で歯周菌は細々とおとなしく少人数で堪え忍ぶことになる。子供の性格は環境に左右され、エサの豊富な環境では性格の悪い子供が出来るという。そうでない場合は歯周菌の性格もおとなしいという。ちょっと人間の社会と似ておもしろい。

バイオフィルムという所帯は外界の環境によって構成員が変化する。砂糖が豊富になればバイオフィルムという部屋のなかで虫歯菌が大勢を占め,蛋白質が豊富になれば歯周菌が大勢を占める。

Wood Pyros歯磨きが歯周病を改善するのは、蛋白質、ポリペプチド、ペプチド、LPS(リボポリサッカライド)と化学反応を起こし凝集するためと思われる。唾液タンパクとも反応し、口中のタンパクはことごとく排除される。磨いた後唾液がサラサラするのはこの理由によるものと思われる。

LPSとも凝集反応するので、浮遊歯周菌は凝集し排除される。効率的な歯周菌捕獲作用だ。

EPS(Extracellular polymeric substance)とも反応するので,一度剥がれた歯垢が歯牙に再付着することはない。

柿渋がペリクル(獲得皮膜)となるのでタバコのヤニがつきにくくなり,小生は大いに助かっている。

とにもかくにも歯周基本検査を受けよう。

 

あまりにも手遅れの歯周病は治らない。物事すべてに限度というものがある。

人間の場合は部品を取り替えれば済むというものではないだけに,限度というものがある。癌の末期が治るだろうか?糖尿病の末期が治るだろうか?将来歯牙を再生させる技術が実現しても手入れを怠るような人には歯牙を再生させても意味がない。インプラントを入れてもたいして持たない。

手遅れなのに「どうしても治らないか?」としつこく訊かれるのには閉口する。歯周病の程度は歯周基本検査で簡単にわかるので受けて欲しい。検査は痛くない。痛ければ「痛くないようにしてくれ」と言えばよい。自分の歯槽膿漏の程度を知っておくことは、手遅れと言われないために大切なことだ。出来れば半年に一回は検診を受けておいた方がよい。というのは歯周病は沈黙の病気と言われ、無症状で悪化する。症状が出た時は最期の断末魔の雄叫びであり、末期で抜歯になることが多い。

歯肉出血を放置してはいけない。歯周菌のおいしいエサだ。

歯牙の動揺も放置してはいけない。

歯茎が痩せるのは年のせいではない。歯周炎だから痩せるのだ。家系的に歯槽膿漏になりやすい体質は確かに存在する。わたしもそうだ。しかし、いまや歯周病をコントロール出来るようになった。心当たりがあるなら、軽いうちにWood Pyros歯磨きを使えば歯槽膿漏に悩むことはない。歯茎が痩せることはない。

天命を座して待つことはない。「家系だから仕方ないよね」とか「年だから」と簡単に言わないで欲しい。たとえそうであったとしても、あなたは歯槽膿漏にならないために努力したのかと問いたい。

口臭、歯肉出血を無視していてはいけない。危険信号を安全信号に変えよう。Wood Pyros歯磨きを使えば口臭、歯肉出血はなくなる。2−4週間位かかる。歯周組織の炎症が終了しなければ口臭や歯肉出血は止まらない。炎症が鎮静すれば一日中口臭はしない。口臭剤でシュウシュウやっても30分しか持たない。しかも、そういうやり方で誤魔化していると歯周病はさらに悪化して抜歯に至る。警告を無視すれば、やがてはとばっちりを受け総入れ歯となる。

総入れ歯は無知の象徴である。怠惰の象徴である。虫歯で総入れ歯になった人がいれば教えて欲しい。歯槽膿漏に成らない限り総入れ歯になることはない。「虫歯は一本もないのに、歯槽膿漏で全部なくなった。」と言う人もいる。

歯周疾患はコントロール出来るようになったのだから、歯周病で悩むことはなくなった。歯科医院でコントロールを受けていないから歯を失ったのである。怠惰の証明である。馬鹿の証明でもある。快適な生活を送ろうと思うなら、それはそれなりに努力すべきだ。総義歯で良ければ我が儘に暮らせ。天命と思え。「入れ歯で噛むと痛い」と言うが、歯茎で噛むのだから仕方がない。年を取ったから歯槽膿漏になったのではなく、手入れを怠ったから歯槽膿漏になった。歯医者を恨むより怠惰な自分を恨め。とことん努力して天命を待つのは良いが、努力せずに天命に祈るはないものねだりの子供である。

成人病タイプ.....体質による-年齢,遺伝

生活習慣病タイプ........不潔性歯肉炎-歯垢清掃,ストレス,食事バランス,薬の副作用

歯周病は成人病生活習慣病と言われている。

「歯磨きの仕方が悪いから、歯石を取らないから、歯周病になる」という生活習慣病タイプの人は,正しい歯磨きの仕方と歯石除去をすれば歯周病を克服出来る。不潔性歯周病タイプは歯をきれいに磨けば治る。

 一方、高血圧、糖尿病に代表される成人病タイプの歯周病の人は,歯石除去、正しい歯磨きをしても歯周病を克服、コントロールすることは出来ない。体質、遺伝、家系によるもので、普通の人より良く磨けている人でも成る。歯医者さんの言う通り綺麗に磨いているのに出血,口臭,動揺が止まらないと悩んでいるタイプである。小生の母親は総入れ歯で、その血を受け継いだようだ。だからといって母を恨むつもりはない。今でも母を尊敬し愛している。「子供にカルシウムを取られて歯を失った」と言うが、94才の母親には歯磨きの習慣がなかったように思える。妊娠中の口腔清掃不良と妊娠中はホルモンの関係でむくみやすい事に起因する。これも語ると長くなるので中断。

 成人病タイプの歯周病の人はWood Pyros歯磨きをやめないで欲しい。成人病で治った人がいるだろうか?高血圧、糖尿病体質が治った人がいるだろうか?成人病で大切なことはコントロールという概念だ。いい状態で、悪化しないようコントロールすることが大事だ。自分の歯で噛みたい人はWood Pyros歯磨きをすればよい。歯茎が痩せないで欲しいと願うならWood Pyros歯磨きをすればよい。女も男も関係なく、噛む力は30−60sある。入れ歯は噛めない。入れ歯にすると歯茎はやせる。歯を失うと歯茎はやせる。だから役に立たない歯でも出来るだけ残す。抜いてくれと言うまで残す。役に立たないからといって歯を磨かなければ虫歯にも歯周病にもなる。役に立たない歯でも、歯茎がやせるのを防ぐために出来るだけ長く口に留まるよう心がけて欲しい。

歯周病は、糖尿病、高血圧、動脈硬化などの成人病の一種で完治することはない。成人病は悪化しないようコントロールする事が治療法となる。

 成人病タイプの歯周病はコントロールが大事

現在Wood Pyros歯磨きで成人病タイプの歯周病でもコントロールできるようになったのだから、歯周病に悩む必要がなくなった。「遠くていやだ」と思うなら、近所の歯医者さんにWood Pyros歯磨きを導入してくれるよう頼み込むことだ。駄々をこねるだけでは解決しない。手遅れの歯は助からない。一刻も早くWood Pyros歯磨きをして欲しい。本当に悩んでいるなら、それなりの行動を起こすことだ。成人病タイプ歯周病の私と共に、wood pyros歯磨液で歯周病を克服しょう。自分は自分なのだから,他人をうらやんでも仕方が無い。親を恨んでも仕方がない。全てを受け入れたものが自分の良さなのだから,この世に生をくれた親に感謝しよう。育てる価値のない自分をここまで慈しんで育ててくれた親に感謝しよう。そういう親から受け継いだ血なのだから、いいじゃないか。

 賢い患者さんになって欲しい。患者様という言葉が流行っているが、様と呼ばれるに値する協力的な患者さんであるだろうか?協力的とは治療がうまく行くよう治療をなんとなく理解し,自宅療法を実践することである。

年をとるから歯茎が痩せるのではなく、歯槽膿漏だから歯茎がやせるのです。


どんなに動いていても自分の歯の方が入れ歯より噛めます。「入れ歯を自分の歯と同じように噛めるようにしろ」という注文は「義足を自分の足と同じようにしろ」と言うの同じ注文でどだい無理な注文です。インプラントなら可能。しかし、インプラントはチタンという金属ですから虫歯にはならないけれど歯周病(インプラント周囲炎)にはなります。歯周病で自分の歯を失った人はインプラントも歯周病で失うということです。インプラントの残存期間(存命期間)は周囲組織のコントロールによって決まると言って良いでしょう。

 

歯周基本検査は痛くもなく簡単な検査で歯周疾患の程度が分かります。「自覚症状がないから自分は歯周病ではない」という前に歯周基本検査を受けて欲しい。威張るのはそれからにして欲しい。軽いうちならWood Pyros歯磨きを使わなくてもなんとかコントロール出来る。若いうちならなんとかコントロール出来る。しかし、ある年齢に達すると、いくら歯を磨いても歯周基本検査データが改善しない。これが成人病タイプの歯周病だ。こうなったら、そこの歯医者さんをあきらめ,一刻も早くユーザー歯科医院に行って欲しい。

今までと違った治療をしても、それは新しいやり方であって、旧来の陳腐なやり方と違って、患者さんにとって有益なやり方です。旧来のやり方で助かるはずがありません。新しいやり方、考え方であるから助かるのです。旧来のやり方に固執し,抵抗する患者さん,歯医者さんがいます。聞く耳を持たない患者さん,歯医者さんを説得しようとは思いません。一人でもがけば良いのです。

Wood Pyros歯磨きは貴方の期待に応えるでしょう。私達も全身全霊をもって貴方の歯を助けるよう努力することをお誓い申し上げます。でも手遅れの歯はあきらめて下さい。うらめしい顔をなされますが,手遅れは手遅れです。あなたも辛いでしょうが,こちらも辛いのです。

ひとりぼっちではありません。歯周病体質の私と共に歯周病と闘いましょう。苦しみや悲しみや寂しさを共に分かち合いましょう。Wood Pyros歯磨きを使えば歯周病から解放されます。その幸せを貴方に分けてあげたい。あなたが喜んでくれると私も嬉しい。ユーザー歯科医院の後ろに私がいて、あなたを見守っています。私を喜ばして下さい。がんばってね。

次々と歯を失って悲哀を感じている患者さんを救って欲しい。53才で歯周炎になった小生も57才になった。1┓は抜髄することなく連結することなく、今日に至っている。52才で歯周病になった家内も抜くことなく、抜髄することなく,手術することなく,今日に至っている。入れ歯をした家内を見たくない。いつまでも美しくあってくれと願う。

歯槽膿漏に悩む人の心は、歯を失う悲しみは、若い人には分からないだろうが、人生の悲哀、老いた悲しみをざっくりと見せつける。髪の毛が薄くなったり,白髪になったりと老いる悲しみに出会うことが多い。しかし、これも人生である。若い頃には思いもしなかった感慨に耽ることも多い。

「歯医者の言うとおり磨いているのに治らない」という訴えが多い。口衛会誌15.10月版に「ユーカリがPG菌に抗菌活性あり」と載っていた(阪大&株ロッテ)。ロッテのチューインガムの有効性をアピールするためのものか? ともあれ、不潔性歯周炎ならいざ知らず、歯ブラシだけで全ての歯周疾患が治るとは誰も思ってはいない。歯周病、口腔衛生学会誌を見れば一目瞭然と分かる。治らないから原因を明らかにし,解決の糸口を探すために研究をしている。患者さんは治らない理由を聞きに歯科医院に行くのではな い、「なんとかして欲しい」と思うから行くのである。そういう患者さんに「治りますよ」と希望の光を与えてくれる薬の開発が望まれる。

追記

13年度版から随分時が経ち、会員名簿を書き換えて欲しい、という要請があったにも拘わらず、怠惰ゆえ随分遅くなりました。13年度版はまだ、初期の段階で素人ぽい所がありますが、進路方向は間違っていないようです。この間たくさん発表し、会員には毎月歯周関連の資料を配付しています。しかし、配付資料は著作権の関係もあり、ここに掲載出来ないことが残念です。導入コースの中でこれらの資料を配布しています。